FIAは2日、2003年シーズンF1エントリーリストを発表した。02年、ジョーダンに在籍した佐藤琢磨の名前は見られず、ドライバー未定と発表された。ほかにアロウズが参加せず、来シーズンは10チーム20台で争われる。
財政難が噂されるジョーダン。先日メインスポンサーであったドイッチェ・ポストの撤退が発表され、またマックス・モズレーFIA会長が「さらなるチームがレースに参戦できなくなるかも」と発言したため、ジョーダンの今後が心配されている。
アロウズが2003シーズンにエントリー申請を行ったと発表した。チームのスポークスマンはエントリー期限である11月15日に「我々はエントリーした。申請は無事に終了した」とコメント。
来年からタバコ広告が全面禁止となるため、2003年カレンダーから姿を消したベルギーGP。しかしすでに伝統あるスパでの自国グランプリを復活させるため、タバコ広告禁止が延期させる可能性が出てきた。
先週、来季に向けて多くの改革案が可決されたF1界だが、バーニー・エクレストンはF1が退屈になった責任はフェラーリにあると非難している。「最大の問題点は、見ている側が勝負がすでについていると感じていることだ」と。
FIAが決定した新レギュレーションでは、FIAから選ばれたチームは3月1日から11月1日までに10日間しかテストができないかわりに、グランプリ期間中の金曜午前に2時間のテストが許可され、この時間内でスペアカーやテストドライバーをトライすることが可能となった。
月曜日に発表された来シーズンからの新レギュレーション導入は、フェラーリでも比較的好意的に受け止められているようだ。事前に案として提出されていたウェイトハンディキャップ制が否決されたことについて、「常識が勝った証拠」とルカ・モンテゼモーロ社長は一定の評価を下した。
数々の名場面を生み出してきた伝統あるスパ・フランコルシャンでのベルギーGPが来年のカレンダーから消える可能性が高くなった。今週月曜日にロンドンで開催されるF1委員会に先駆けてチーム代表者らが木曜日に会談した結果、来年スパには行かないことでほぼ合意に達したという。
契約締結の寸前で消滅したロシアGP開催。F1界のドン、エクレストンとの交渉に臨んだルスコフ・モスクワ市長は交渉失敗の原因はエクレストン氏にあると主張。エクレストン氏の提示する条件ではモスクワには、「エンジンスモーク以外何も残らない」と痛烈な批判をした。
2004年から中国グランプリが新たにF1カレンダーに加わることがマックス・モズレーFIA会長から発表された。開催は上海市で行われ、契約期間は7年間。先日にはバーレーンも04年からグランプリ開催されることが決定しており、ヨーロッパ外でのグランプリ開催が急増することになる。
2003年のドライバーズ・ラインアップをまだ発表していないチームの一つであるミナルディ。F1撤退も噂されているが、ポール・スットダートが来季の展望について、マーク・ウェーバーと元アロウズのヨス・ヴァースタッペンという布陣を望んでいることを明らかにした。
FIAなどがフェラーリの独走態勢を阻止すべく新案を提案するなど「ストップ・ザ・フェラーリ」の動きが活発化するなか、フェラーリのルカ・モンテゼモーロ社長が反論。F1撤退も辞さないと語った。
いよいよ10月13日に開催される日本GPで2002年シーズンが終わるが、FIAは2003年の公式カレンダーをすでに発表している。2週間の夏休みが復活する以外は、暫定カレンダーからの大きな変更は予定されていない。
バーニー・エクレストンがフェラーリの1-2フィニッシュに終わったアメリカGPについてコメント。ミハエル・シューマッハがレース後の記者会見でルーベンス・バリケロに勝利を譲ったことを明言したことは失態であると語った。
1:バリケロ(フェラーリ)/2:M. シューマッハ(フェラーリ)/3:クルサード(マクラーレン)/4:モントーヤ(ウィリアムズ)/5:トゥルーリ(ルノー)/6:ビルヌーブ(BARホンダ)