ホンダは6日、ハイブリッド車『インサイト』が、日本産業デザイン振興会の「2009年度グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を受賞したと発表した。
特定非営利活動法人の日本自動車殿堂は、2009-2010日本自動車殿堂カーオブザイヤーにホンダのハイブリッドカー『インサイト』を選んだ。
僕は今回、ホンダ『インサイト』に最高点を配した。理由として低価格化でHV=高環境性能車の普及に対する起爆剤となったことを付記した。
投票した車種と配点は以下の通り
本当ならば先日ドイツで乗った新型『ポロ』にトップ点を投じたかった(!)ところながら、今回はノミネートに間に合わなかったのでそれは次回のお楽しみ。で、ノミネート10車の中での配分は以下のように考えた。
『インサイト』に10点を配点した。その理由は、走りの楽しさをエンジンの存在感やハンドリングの軽快感によって分かりやすく表現していたからだ。いずれにしても、今年はエコカーが主役。
選考基準は人によってそれぞれだろうが、筆者はシンプルに「その年をもっとも象徴するクルマ」が受賞するべきだと思っている。やがて何年後かに振り返ったときに、その年の自動車業界の様子や社会情勢が目に浮かぶようなクルマだ。
今年のCOTYは、クルマを取り巻く環境の激変を反映し、ドラスティックな変わり方を見せていた。選考の主役が国産車ではハイブリッド2車と電気自動車となったのだ。
イヤーカー(本賞)の選考は、今の時代としての重要課題であるCO2低減(省燃費も同じ意味)率の高いパワートレイン(動力系機構)の対決という観点を元にしつつ、自動車トータルとしての視界や乗り心地、各操作機構などを綜合的に判断して配点した。
「ハイブリッドの価格破壊」で仕掛けた“挑戦者『インサイト』”に、“元祖『プリウス』”が真正面から応じるというドラマチックな展開で、日本人の目を釘付けにしたP・I戦争。
今年で30周年を迎える日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは『プリウス』。昨年に引き続きトヨタでしたね。今年のキーワードは「正常進化」だったと思います。
昨年のイヤーカー、トヨタ『iQ』は、新しい提案と価値観が評価されたモデルでした。それに対して今年は、『プリウス』が築いてきた揺るぎない実績が評価された結果だと思います。
資源・環境の時代と言われて久しいが、その傾向がますます強まってきた今、今年のカー・オブ・ザ・イヤーではそうした時代にふさわしいクルマが選ばれた。
10点は『プリウス』に入れた。理由は1.8リットルに拡大したエンジンによる余裕から、EV(モーター走行)領域が増えて環境性能がさらに引き上げられたこと。
第30回の記念すべき日本カー・オブ・ザ・イヤーは、事前に流れた噂通り、2台のハイブリッドカーの争いとなって、終盤まで希に見る接戦となった。61名の選考委員すべての票が開かれるまで予断を許さぬ緊張感が開票会場に満ちた。